亜鉛


...ミネラルの一つである「亜鉛」について解説しています。

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亜鉛の概要
別名

味覚のミネラル

化学名

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性質

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相性のいい栄養素

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亜鉛の特徴

●亜鉛は人体の中で鉄の次に多い必須微量元素です。約60%が筋肉内、約25%が骨に存在しその他の約15%が血液中や肝臓、前立腺、細胞内など広く存在しています。


多めの摂取を心がけた方がいい人

●激しい運動や労働、インスタント食品や加工食品をよく食べる人、お酒をよく飲む人は亜鉛が不足がちなので推奨量よりも多めの摂取を心がけましょう。



亜鉛の食事摂取基準

●亜鉛の1日の目安量は成人男性で 12mg 成人女性で 9mg です。


↓食事摂取基準の詳細(クリックで表示します)



亜鉛の効能
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味覚の維持

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新陳代謝の活性

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抗酸化作用

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精神の安定

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アルコールの分解

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免疫力の向上

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コラーゲンの生成

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血糖値の正常値維持

●
生殖器の機能維持

●
子供の成長に必要不可欠

etc..



亜鉛の過剰摂取
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要因

亜鉛は毒性が低く通常の食生活で過剰摂取に至るのはまれです。サプリメントなどから過剰に摂取すると引き起こる可能性があります。


症状
・銅の欠乏症
・鉄の欠乏症
・嘔吐
・吐き気
・めまい
・胃痛

etc..



亜鉛の欠乏症
●
要因

通常の食生活で欠乏症に至るのはまれですが、不足しがちな栄養素なので注意が必要です。肝臓・脾臓の疾患やアルコール依存症、糖尿病、利尿薬の使用などで欠乏症に至ることがあります。


●亜鉛の欠乏症で現れる味覚障害は短期間なら摂取することで正常に戻りますが、長期的な欠乏による味覚障害は正常に戻ることが困難になるので注意が必要です。

●先天性の疾患で亜鉛の腸管吸収障害により起こ腸性肢端皮膚炎という症状があります。口や目の周り、手足に皮膚炎が現れます。主に小児に現れ亜鉛を摂取することで症状は改善しますが、一生薬を飲み続けなければなりません。


症状
・味覚障害
・嗅覚障害
・男性の生殖機能の低下
・精神の不安定(うつ)
・免疫力の低下
・動脈硬化の促進

etc..



亜鉛を多く含む食材
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亜鉛を多く含む食材
順位食材名含有量
1位カキ(生)13.2mg
2位豚のレバー6.9mg
3位ほや5.3mg
4位牛肉(肩)4.9mg
5位かに缶4.7mg
6位牛肉(肩ロース)4.6mg
7位牛肉(テール)4.3mg
7位たいらがい4.3mg
7位牛ひき肉4.3mg
10位卵黄4.2mg
順位食材名含有量

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その他(水分量40%以下)

・ビーフジャーキー

含有量・・

8.8mg

・パルメザンチーズ

含有量・・

7.3mg

・煮干し

含有量・・

7.2mg



 「多く含む食材」は食材が含む水分量が40%以上のもので集計しています。

(乾物等の水分量が40%以下のものは除外し「その他」として下に記載)

含有量は100g中のものになります。