ビタミンB1


...ビタミンの一つである「ビタミンB1」について解説しています。

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ビタミンB1の概要
別名

疲労回復のビタミン

化学名

チアミン

性質

水溶性

相性のいい栄養素

ビタミンB郡



ビタミンB1の特徴

●ビタミンB1は一般的に疲労回復のビタミンとして有名です。その作用は主に炭水化物・糖質の代謝や疲労が蓄積の予防、神経細胞の健康維持などです。

●ビタミンB1は主に穀物類に豊富に含まれていますが、ぬかや胚芽の部分に豊富に含まれお米の精製により損失してしまいます。玄米には豊富に含まれているのでビタミンB1を穀物類から摂取するなら毎日のご飯を玄米にしましょう。

●ビタミンB郡はそれぞれの作用を助ける働きがあるため全て一緒に摂取した時に最も高い効果を発揮します。その中でもビタミンB1・B2・B6を同じ量摂取した時が最も効果が高くなります。


多めの摂取を心がけた方がいい人

●タバコをよく吸う人やお酒をよく飲む人、砂糖を多く摂る人、胃腸薬を習慣的に服用する人はビタミンB1を多く必要とするので推奨量よりも多めの摂取を心がけましょう。

●妊娠中や授乳中、避妊ピルを使用する女性もビタミンB1を多く必要とするので意識的な摂取が必要です。



ビタミンB1の食事摂取基準

●ビタミンB1の1日の推奨量は成人男性で 1.4mg 成人女性で 1.1mg です。


↓食事摂取基準の詳細(クリックで表示します)



ビタミンB1の効能
●
乗り物酔いの予防

●
疲労回復

●
炭水化物・脂質の代謝

●
精神状態の維持

●
皮膚・粘膜の健康維持

etc..



ビタミンB1の過剰摂取
●
要因

水溶性ビタミンは過剰に摂取しても速やかに尿から排出されるので過剰摂取に至りません。今のところ長期的に過剰摂取をしてもなにか症状が出たという報告はないようです。


症状

なし

etc..



ビタミンB1の欠乏症
●
要因

ビタミンB1の欠乏症は精米された白米ばかりを食べる方や極度の偏食をする方などが至る可能性があります。また、アルコール依存症の方は重度の欠乏症になる可能性が高いので注意が必要です。


●
重度(ウェルニッケ・コルサコフ症候群)の症状

眼球運動の麻痺や歩行障害、記憶力の低下、見当識の異常などを引き起こします。


症状
・精神の不安定(うつ)
・吐き気
・便秘
・倦怠感
・動悸
・浮腫
・しびれ
・感覚障害
・心不全(脚気心)

etc..



ビタミンB1を多く含む食材
●
ビタミンB1を多く含む食材
順位食材名含有量
1位豚肉(ヒレ)0.98mg
2位生ハム(促成)0.92mg
3位豚肉(もも)0.90mg
3位生ハム(長期熟成)0.90mg
5位たらこ(焼)0.77mg
6位うなぎ(蒲焼き)0.75mg
7位たらこ(生)0.71mg
8位豚肉(ロース)0.69mg
8位豚肉(肩ロース)0.69mg
10位ベーコン(ロース)0.59mg
順位食材名含有量

●
その他(水分量40%以下)

・ドライイースト

含有量・・

8.81mg

・インスタントラーメン

含有量・・

1.46mg

・あおのり(乾燥)

含有量・・

0.89mg

・大豆(乾燥)

含有量・・

0.83mg

・昆布(乾燥)

含有量・・

0.80mg



 「多く含む食材」は食材が含む水分量が40%以上のもので集計しています。

(乾物等の水分量が40%以下のものは除外し「その他」として下に記載)

含有量は100g中のものになります。