...ビタミンの一つである「」について解説しています。

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ビタミンB6の概要
別名

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化学名

6種類の総称。詳細は下記をご覧ください。

性質

水溶性

相性のいい栄養素

ビタミンB郡


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化学名

ピリドキシン・ピリドキサール・ピリドキサミンとこれらにリンが結合したもの3種を足し全6種を総称してビタミンB6と呼ぶ。



ビタミンB6の特徴

●ビタミンB郡の一つで、腸内の細菌が合成することでも作られています。

●ビタミンB郡はそれぞれの作用を助ける働きがあるため全て一緒に摂取した時に最も高い効果を発揮します。その中でもビタミンB1・B2・B6を同じ量摂取した時が最も効果が高くなります。


多めの摂取を心がけた方がいい人

●たんぱく質を多く摂取する人はその代謝にビタミンB6が関わっているので消費量は多くなります。推奨量よりも多めの摂取を心がけましょう。

●多めの摂取を数日間続けると神経障害などの障害を引き起こす場合もあるので注意が必要です。



ビタミンB6の食事摂取基準

●ビタミンB6の推奨量は成人男性で 1.4mg 成人女性で 1.1mg です。


↓食事摂取基準の詳細(クリックで表示します)



ビタミンB6の効能
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動脈硬化の予防

動脈硬化を引き起こす原因の一つであるホモシステインの血中濃度を低下させる葉酸の作用を向上してくれます。これは葉酸とビタミンB6、ビタミンB12を一緒に摂取する必要があります。

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月経前症候群の緩和

女性は排卵期になるとビタミンB6を大量に消費します。これはアミノ酸の代謝が著しいためです。月経前症候群には様々な症状がありますが、ビタミンB6の投与により症状が緩和するといわれています。

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つわり・妊娠中毒症の緩和

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神経細胞の安定

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たんぱく質・脂質の分解補助

etc..



ビタミンB6の過剰摂取
●
要因

通常食生活で過剰摂取に至ることはまずありません。喘息や月経前症候群の治療のため長期間毎日ビタミン剤などを服用していると過剰摂取を引き起こす場合があります。長期間といっても2ヶ月以上にわたり通常摂取の100倍〜1000倍の服用なので治療目的以外ではまず至りません。


症状
・感覚性末しょう神経障害
・知覚障害

etc..



ビタミンB6の欠乏症
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要因

ビタミンB6は腸内でも合成されるため欠乏症にまで至ることはまれです。


症状
・体重の減少
・てんかん様けいれん
・湿疹
・口角炎
・脂漏性皮膚炎
・免疫力の低下
・アレルギー症状
・ペラグラ様皮膚炎
・舌炎
・小赤血球性貧血

etc..



ぎんなん食中毒
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要因

ぎんなんにはビタミンB6の類緑体が含まれておりこれがビタミンB6と拮抗してビタミンB6欠乏を引き起こすことがあります。

大人でかなりの数を食べなければ問題はないですが、1日5粒ほどでも中毒になることがあります。報告数の7割は5歳以下の小児のようです。


症状
・けいれん

etc..



ビタミンB6を多く含む食材
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ビタミンB6を多く含む食材
順位食材名含有量
1位にんにく1.50mg
2位マグロ(びんなが)0.94mg
3位酒粕0.94mg
4位牛のレバー0.89mg
5位マグロ(赤身)0.85mg
6位マグロ(脂身)0.82mg
7位カツオ0.76mg
8位鶏ひき肉0.68mg
9位イワシ(丸干し)0.68mg
10位鶏レバー0.65mg
順位食材名含有量

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その他(水分量40%以下)

・唐辛子

含有量・・

3.81mg

・ドライイースト

含有量・・

1.28mg

・ピスタチオ

含有量・・

1.22mg



 「多く含む食材」は食材が含む水分量が40%以上のもので集計しています。

(乾物等の水分量が40%以下のものは除外し「その他」として下に記載)

含有量は100g中のものになります。