ビタミンK
...ビタミンの一つである「ビタミンK」について解説しています。
| 別名 | - |
化学名 | 7種類。詳しくは下記をご覧ください。 |
| 性質 | 脂溶性 |
相性のいい栄養素 | - |

フィロキノン(ビタミンK1)・メナキノン(ビタミンK2)
上記と人工的に合成されたK3〜K7を合わせて7種類あります。
ビタミンKは主に植物に含まれるビタミンK1と微生物が生成するビタミンK2、人工的に作られ医薬品などに使われるビタミンK3〜K7の7種類があります。
ビタミンK1はほうれん草など緑の濃い野菜や植物油、海藻などに多く含まれています。
ビタミンK2は微生物が作るビタミンで納豆やチーズに多く含まれています。また、腸内細菌によっても合成されています。
ビタミンKの「K」はオランダ語で凝固の意味である「koagulation」の頭文字からきています。これはビタミンKが血液の凝固に必須の物質として発見されたためです。
血栓症やワーファリンなどの血凝固作用を持つ薬を服用している人はビタミンKの摂取を制限しなければなりません。その場合、医師から指導されるのが一般的です。
新生児や妊娠後期の女性や抗背物質を長期間服用している人、高齢者などは推奨量よりも多めの摂取を心がけましょう。

血液を凝固させるたんぱく質を活性化する補酵素として働きます。

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■骨を丈夫にする
ビタミンKは骨に含まれるたんぱく質で2番目に多いカルシウムが骨に沈着するときに必要な物質の合成に関わっています。また、骨からカルシウムが流出するのを抑えたり、骨の石灰化を補助したりと骨を丈夫に健康に保ちます。 ■骨以外ではカルシウムの沈着を防ぐ
骨以外の場所ではカルシウムの沈着を防ぐ働きがあります。 |
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ビタミンKの1日の目安量は成人男性で 75μg 成人女性で 65μg です。
食事摂取基準の詳細(クリックで表示します)

ビタミンK1、K2は過剰に摂取しても毒性がないといわれています。しかし、他の栄養素とのバランスが崩れるので全くの無害ではありません。
妊婦さんはビタミンKを投与することがありますがこれが過剰な場合に過剰摂取を引き起こす場合があります。

ビタミンKの過剰投与により溶血性貧血や過リルビン血症を引き起こすことがあります。
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・血液凝固作用の亢進
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・溶血性貧血
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通常の食生活で十分な摂取が可能で、腸内細菌からの供給もあり欠乏症に至ることはありません。理論上はありえるようですが現在欠乏症になったという報告はありません。
新生児は腸内細菌が未発達なのでビタミンK2が上手く合成されません。そのため母乳からのビタミンK2が不足すると「新生児K欠乏症出血症」を引き起こすことがあります。

上記の新生児K欠乏症出血症の他にも頭蓋内出血や腸内出血、消化管出血、嘔吐、ひきつけ、けいれん、骨折などを引き起こす可能性があります。
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・血液凝固作用の低下
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| 順位 | 食材名 | 含有量 |
| 1位 | ひきわり納豆 | 930μg |
| 2位 | パセリ | 850μg |
| 3位 | しそ | 690μg |
| 4位 | モロヘイヤ | 640μg |
| 5位 | 納豆 | 600μg |
| 6位 | あしたば | 500μg |
| 7位 | 春菊 | 460μg |
| 8位 | バジル | 440μg |
| 9位 | かぶ(葉) | 370μg |
| 10位 | 赤ひじき | 360μg |
| 順位 | 食材名 | 含有量 |

・抹茶(粉) | 含有量・・ | 2900μg |
・カットわかめ(乾燥) | 含有量・・ | 1600μg |
・煎茶の茶葉 | 含有量・・ | 1400μg |
・素干しわかめ | 含有量・・ | 660μg |
※注 「多く含む食材」は食材が含む水分量が40%以上のもので集計しています。
(乾物等の水分量が40%以下のものは除外し「その他」として下に記載)
含有量は100g中のものになります。