カリウム


...ミネラルの一つである「カリウム」について解説しています。

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カリウムの概要
別名

バランスのミネラル

化学名

薬学や栄養学では「ポタジウム」とも呼ばれる。

性質

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相性のいい栄養素

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カリウムの特徴

●カリウムは人体で8番か9番目に多く含まれる必須栄養素です。人体に必要不可欠な電解質で脳や神経の情報伝達に重要な関わりを持っています。

●カリウムは動物・植物の食材ともに豊富に含まれています。


多めの摂取を心がけた方がいい人

●汗や利尿の多い人や塩分を取りすぎている人、加工食品をよく食べる人はカリウムが排出されすぎていたり、上手く摂取できていない可能性があるので推奨量よりも多めの摂取を心がけましょう。



カリウムの食事摂取基準

●カリウムの1日の目安量は成人男性で 2500mg 成人女性で 2000mg です。


↓食事摂取基準の詳細(クリックで表示します)



カリウムの効能
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高血圧の予防

カリウムは体内のナトリウムを抑制・排出し血圧を下げる作用があります。また、減塩効果もあるので高血圧の予防に効果的です。

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むくみの改善

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浸透圧の調整

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神経間の情報伝達に関与

●
体内のpH値を一定に保つ

etc..



カリウムの過剰摂取
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要因

通常の食生活では過剰摂取に至るのはまれです。
腎臓が悪く上手くカリウムを排出できない人は過剰摂取を引き起こす可能性があります。


症状
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軽度の症状

四肢のしびれや瀕脈、筋力の低下などを引き起こします。

●
中度の症状

不整脈や血圧の低下などを引き起こします。

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重度の症状

膜電動障害による心停止を引き起こします。



カリウムの欠乏症
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要因

通常の食生活で欠乏症に至るのはまれです。
カリウムの長期的な摂取不足や腎臓の排出量の増加、慢性的な下痢や嘔吐、糖尿病、ナトリウムの過剰摂取により引き起こる可能性があります。


症状
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軽度の症状

若干の血圧上昇や不整脈、脱力感、食欲不振などを引き起こします。しかし、軽度の症状は出ないこともあるので注意が必要です。

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中度の症状

筋力の低下や筋肉痛、けいれん、便秘、吐き気などを引き起こします。

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重度の症状

自律神経失調症や麻痺、強い筋肉のけいれん、呼吸不全などを引き起こします。



カリウムを多く含む食材
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カリウムを多く含む食材
順位食材名含有量
1位パセリ1000mg
2位豆みそ930mg
3位よもぎ890mg
4位アボカド820mg
5位ひきわり納豆770mg
6位ほうれん草700mg
7位ゆりね690mg
8位ザーサイ680mg
9位納豆660mg
10位やまといも590mg
順位食材名含有量

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その他(水分量40%以下)

・昆布(乾燥)

含有量・・

5300mg

・素干しわかめ

含有量・・

5200mg

・とろろ昆布

含有量・・

4800mg

・ひじき(乾燥)

含有量・・

4400mg

・インスタントコーヒー

含有量・・

3600mg



 「多く含む食材」は食材が含む水分量が40%以上のもので集計しています。

(乾物等の水分量が40%以下のものは除外し「その他」として下に記載)

含有量は100g中のものになります。