パントテン酸
...ビタミンの一つである「パントテン酸」について解説しています。
パントテン酸の概要
| 別名 | ビタミンB5 |
化学名 | パントテン酸 |
| 性質 | 水溶性 |
相性のいい栄養素 | ビタミンB群 |
パントテン酸の特徴
パントテン酸は糖質・脂質・たんぱく質などの代謝を促進する作用をもっているので別名「ダイエットのビタミン」と呼ばれています。また副腎皮質ホルモンの働きを促進する作用なども持っています。
ビタミンB郡はそれぞれの作用を助ける働きがあるため全て一緒に摂取した時に最も高い効果を発揮します。その中でもビタミンB1・B2・B6を同じ量摂取した時が最も効果が高くなります。
多めの摂取を心がけた方がいい人
風邪をひきやすい方やストレスを多く感じている方、疲れやすい方は推奨量よりも多めの摂取を心がけましょう。
パントテン酸の食事摂取基準
パントテン酸の1日の目安量は成人男性で 5mg 成人女性で 5mg です。
食事摂取基準の詳細（クリックで表示します）
パントテン酸の効能
化学化合物の解毒作用
除草剤や殺虫剤などに含まれる有害な化合物に対し解毒作用があるといわれています。
抗ストレス作用
ストレスを感じた時に生成される副腎皮質ホルモンの機能を補助し生成を促進するためストレスに体する抵抗力を高めます。
善玉コレステロールの増加
パントテン酸は善玉コレステロールの生成を促進する作用があり、これにより動脈硬化や心筋梗塞の予防に効果的です。
肌の健康維持
体内でコラーゲンを生成するビタミンCの働きを補助する作用をもっているので肌の健康維持に効果があります。
肥満の予防
パントテン酸は脂質や炭水化物のエネルギー代謝に必要不可欠な補酵素の生成に不可欠で、これが不足するとエネルギーの代謝が低下し脂肪がたまりやすくなります。
糖質・脂質・たんぱく質の代謝
免疫力の向上
薬の副作用の軽減
etc..
パントテン酸の過剰摂取
要因
パントテン酸は水溶性で体内に蓄積されにくく、過剰に摂取しても排泄されるため過剰摂取には至りません。
症状
なし
etc..
パントテン酸の欠乏症
要因
パントテン酸は広く食品に含まれるため通常の食生活で欠乏症に至るのはまれです。抗生物質の長期服用や極端な偏食、無理なダイエットなどにより引き起こる可能性があります。
症状
|
・免疫力の低下
・抵抗力の低下
・ストレスに弱くなる
（様々な疾患を引き起こす） ・血圧の低下
|
・食欲不振
・四肢のしびれ
・動脈硬化の促進
|
etc..
パントテン酸を多く含む食材
パントテン酸を多く含む食材
| 順位 | 食材名 | 含有量 |
| 1位 | 鶏のレバー | 10.10mg |
| 2位 | 豚のレバー | 7.19mg |
| 3位 | 牛のレバー | 6.40mg |
| 4位 | 鶏肉（はつ） | 4.41mg |
| 5位 | 卵黄 | 4.33mg |
| 6位 | ひきわり納豆 | 4.28mg |
| 7位 | たらこ | 3.68mg |
| 8位 | 納豆 | 3.60mg |
| 9位 | 鶏肉（ささみ） | 3.08mg |
| 10位 | うなぎ（肝） | 2.95mg |
| 順位 | 食材名 | 含有量 |
その他（水分量40%以下）
・干し椎茸（乾燥） | 含有量・・ | 7.93mg |
・ドライイースト | 含有量・・ | 5.73mg |
・フォアグラ | 含有量・・ | 4.38mg |
・脱脂粉乳（粉） | 含有量・・ | 4.17mg |
・抹茶（粉） | 含有量・・ | 3.70mg |
※注 「多く含む食材」は食材が含む水分量が40%以上のもので集計しています。
（乾物等の水分量が40%以下のものは除外し「その他」として下に記載）
含有量は100g中のものになります。