ヨウ素


...ミネラルの一つである「ヨウ素」について解説しています。

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ヨウ素の概要
別名

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化学名

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性質

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相性のいい栄養素

ビタミンB郡



ヨウ素の特徴

●ヨウ素は体内で甲状腺ホルモンの合成に必要で必須元素の一つです。

●ヨウ素は海草類や魚介類に多く含まれているため日本での食生活で自然と摂取することが出来ますが、通常の食生活で必要量を大きく上回っているため過剰摂取になることもあります。しかし、大陸の中央部ではヨウ素を摂取する機会が少ないため食塩に一定量のヨウ化ナトリウムの混入が義務づけられている国もあります。

●ビタミンB郡はそれぞれの作用を助ける働きがあるため全て一緒に摂取した時に最も高い効果を発揮します。その中でもビタミンB1・B2・B6を同じ量摂取した時が最も効果が高くなります。



ヨウ素の食事摂取基準

●ヨウ素の1日の推奨量は成人男性で 130μg 成人女性で 130μg です。


↓食事摂取基準の詳細(クリックで表示します)



ヨウ素の効能
●
皮膚・髪の健康維持

ヨウ素はたんぱく質の合成に関わっており皮膚や髪を健康に保つ作用があります。

●
基礎代謝の向上

●
発育の促進

●
動脈硬化の予防

●
体脂肪の燃焼

etc..



ヨウ素の過剰摂取
●
要因

ヨウ素欠乏症の治療のためサプリメントを服用している人や魚介類・海藻類を多量に摂取した場合は過剰摂取に至ることがあります。

日本人は昔から魚介類や海藻類を食べてきたので過剰摂取が出にくいといわれています。健康な人は多少摂取量が増えても排泄されるので過剰摂取には至るのはまれです。


●慢性甲状腺炎などの甲状腺の疾患を持っている人はヨウ素の過剰摂取により甲状腺機能低下症を誘発するので注意が必要です。


症状
・甲状腺機能低下症
・甲状腺腫
・甲状腺中毒症
・体重の減少
・瀕脈
・筋力の低下

etc..



ヨウ素の欠乏症
●
要因

日本人の食生活で欠乏症に至るのはまれです。また、ほとんどの国でヨウ素は食塩に添付されています。


●
妊婦の症状

妊婦の方がヨウ素欠乏症に至ると胎児の成長や脳が発達障害を起こす場合があります。出産後、すぐに治療をしないと精神遅滞を引き起こします。


症状
・甲状腺腫
・皮膚の浮腫
・疲労感
・声がしゃがれる
・精神異常
・むくみ
・皮膚の乾燥
・体重の増加
・不妊症
・脈拍の低下
・発育障害

etc..



ヨウ素を多く含む食材
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ヨウ素を多く含む食材
順位食材名含有量
1位和風ドレッシング5750μg
2位昆布だし2450μg
3位玉子(生)1510μg
4位玉子(ゆで)1210μg
5位まぐろ(缶詰)610μg
6位蒸しかまぼこ540μg
7位まだら510μg
8位いわし230μg
9位もずく180μg
10位かき(養殖)80μg
順位食材名含有量

●
その他(水分量40%以下)

・こんぶ(乾燥)

含有量・・

200000〜300000μg

・ひじき(乾燥)

含有量・・

20000〜60000μg

・わかめ(乾燥)

含有量・・

7000〜24000μg



 「多く含む食材」は食材が含む水分量が40%以上のもので集計しています。

(乾物等の水分量が40%以下のものは除外し「その他」として下に記載)

含有量は100g中のものになります。