ビタミンE


...ビタミンの一つである「ビタミンE」について解説しています。

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ビタミンEの概要
別名

若返りのビタミン
抗酸化ビタミン

化学名

α-トコフェロール

性質

脂溶性

相性のいい栄養素

→ビタミンB12



ビタミンEの特徴

●ビタミンEは別名「若返りのビタミン」と呼ばれ、抗酸化作用や循環器系の正常化や心臓の慢性病の改善などの作用を持っています。また、ビタミンCやβカロテンと共に抗酸化ビタミンとも呼ばれています。

●自然界に広く存在し、植物や藻類、藍藻などの光合成によって生成されます。


多めの摂取を心がけた方がいい人

●ストレスを感じやすい環境にいる人やお酒をよく飲む人、タバコをすう人、紫外線をよく浴びている人などは活性酸素が生じやすいので推奨量よりも多めの摂取を心がけましょう。



ビタミンEの機能
●
活性酸素の安定化(抗酸化作用)

ビタミンEの機能といえば一番にでてくるのが抗酸化作用です。


細胞膜の酸化を防ぐ

細胞は不飽和脂肪酸という細胞膜で覆われています。ビタミンEは活性酸素が不飽和脂肪酸を酸化させるのを未然に防ぎます。そのため、がんの誘発や老化を予防します。

赤血球を活性酸素から守る

赤血球も不飽和脂肪酸で覆われており、ビタミンEが活性酸素から守ることで破壊や減少を防ぎます。赤血球が減ると溶血性貧血になります。

紫外線から肌を守る

ビタミンEは紫外線を浴びることで発生する活性酸素を除去します。


活性酸素を安定させたビタミンEはその効力を失いますがビタミンCによりその効力を取り戻します。ビタミンEを再生させたビタミンCは尿とともに体外へ排出されます。

●
善玉コレステロールの増加

ビタミンEは善玉コレステロール(以下 HDL)を増加させる作用を持っています。HDLは悪玉コレステロール(LDL)を回収しコレステロールを減少させます。これにより動脈硬化を予防します。

●
血行の改善

ビタミンEは自律神経に働きかけ、血管の収縮を促す神経伝達物質の生成を抑えます。そのため毛細血管が拡張し、頭痛や冷え性、肩こりなど血行の悪化による症状を緩和させます。

●
生殖機能の維持

ビタミンEは血行を改善しホルモンの分泌を活性化し生殖機能の維持や改善をします。

また、副腎や卵巣に多く含まれており男性ホルモンや女性ホルモンの代謝に関わっています。


男性ホルモンの分泌補助

男性ホルモンの分泌を補助し精力減退を軽減します。

女性ホルモンの分泌補助

女性ホルモンの分泌を補助し更年期障害の症状の緩和や予防をします。

etc..



ビタミンEの効能
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がんの予防

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老化の予防

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動脈硬化の予防

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しみ・しわの予防

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頭痛・冷え性・肩こりの症状緩和

●
更年期障害の予防・症状緩和

●
流産の予防

●
精力減退の軽減

etc..



ビタミンEの食事摂取基準

●ビタミンEの1日の目安量は成人男性で 7mg 成人女性で 6.5mg です。


↓食事摂取基準の詳細(クリックで表示します)



ビタミンEの過剰摂取
●
要因

脂溶性のビタミンは体に蓄積されやすいのが特徴ですが、ビタミンEは過剰に摂取したとしても吸収量がコントロールされているので体に蓄積されることはありません。過剰摂取になったという報告もないようです。


症状

なし

etc..



ビタミンEの欠乏症
●
要因

通常の食生活で欠乏症に至るのはまれです。未熟児や脂肪吸引障害、遺伝性疾患などで欠乏症に至る場合があります。
欠乏症になると体の酸化が早くなるので全体の健康レベルが低下します。


●
未熟児の症状

未熟児がビタミンEの欠乏症になると貧血や小脳失調、深部感覚(位置感・運動感・抵抗感・重量感)の異常などを引き起こします。


症状
・溶解性貧血
・筋萎縮症
・脳梗塞

etc..



ビタミンEを多く含む食材
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ビタミンEを多く含む食材
順位食材名含有量
1位あんこうの肝13.8mg
2位すじこ10.6mg
3位キャビア9.3mg
4位いくら9.1mg
5位あゆ(鮎)8.2mg
6位焼たらこ8.1mg
7位明太子6.5mg
7位モロヘイヤ6.5mg
9位フレンチドレッシング6.0mg
10位オリーブのピクルス5.5mg
順位食材名含有量

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その他(水分量40%以下)

・煎茶の茶葉

含有量・・

64.9mg

・唐辛子

含有量・・

29.8mg

・アーモンド

含有量・・

29.4mg

・抹茶(粉)

含有量・・

28.1mg



 「多く含む食材」は食材が含む水分量が40%以上のもので集計しています。

(乾物等の水分量が40%以下のものは除外し「その他」として下に記載)

含有量は100g中のものになります。