セレン


...ミネラルの一つである「セレン」について解説しています。

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セレンの概要
別名

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化学名

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性質

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相性のいい栄養素

→ビタミンE



セレンの特徴

●セレンは体内で過酸化脂質を分解する酵素の成分やセレノたんぱく質の成分として存在し抗酸化作用を発揮しています。そのためがんの予防や老化の予防などの作用があります。

●セレンは抗酸化作用を持っているビタミンEと一緒に摂取すると相乗効果でより抗酸化作用が高くなるといわれています。

●セレンは欠乏症と過剰摂取の間の適正量の幅が非常に狭くなっています。日常で摂取する食材に含まれているので欠乏症に至るのはまれですが、サプリメントなどの簡単に摂取できるものからの摂取は注意が必要です。



セレンの食事摂取基準

●セレンの1日の推奨量は成人男性で 30μg 成人女性で 25μg です。


↓食事摂取基準の詳細(クリックで表示します)



セレンの効能
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抗酸化作用

過酸化脂質を分解する酵素やセレノたんぱく質として細胞外の酸化を防いでいます。

●
抗がん作用

●
血管の老化予防

●
免疫力の向上

●
甲状腺ホルモンの生理活性を向上

●
更年期障害の緩和

etc..



セレンの過剰摂取
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要因

セレンは中毒性が強く欠乏症から過剰摂取までの適正幅がきわめて狭くなっています。通常の食生活で過剰摂取にはなかなか至りませんが、サプリメントなど簡単に摂取できるものからの摂取には注意が必要です。


症状
・吐き気
・下痢
・食欲不振
・免疫力の低下
・抜け毛・ふけの増加
・変形爪・爪がもろくなる
・消化器官の機能低下

etc..



セレンの欠乏症
●
要因

通常の食生活で欠乏症に至るのはまれです。セレン不足の土壌で栽培された作物の摂取が日常的な地域の人や高カロリー輸液を受ける重篤な腸機能免疫不全の人、90歳以上の高齢者は欠乏症に至る可能性があるので注意が必要です。


●
併発する疾患

心臓を弱らせるケンシャン病や軟骨組織の変性・壊死を引き起こすカシン・ベック病を引き起こします。


症状
・不整脈
・過労
・筋力の低下
・精子の減少(男性)
・精神の減退
・更年期障害の症状増加
・発がん性の向上
・不育症
・動脈硬化の促進

etc..



セレンを多く含む食材
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セレンを多く含む食材
順位食材名含有量
1位しらす干し230μg
2位ウニ220μg
3位あんこうの肝200μg
4位金目鯛160μg
5位わかさぎ100μg
6位カツオ100μg
7位いわし54μg
8位かき(養殖)48μg
9位玉子(生)32μg
10位ホタテ貝柱20μg
順位食材名含有量

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その他(水分量40%以下)

・脱脂粉乳

含有量・・

34μg

・ごま(乾燥)

含有量・・

10μg



 「多く含む食材」は食材が含む水分量が40%以上のもので集計しています。

(乾物等の水分量が40%以下のものは除外し「その他」として下に記載)

含有量は100g中のものになります。